オフロードバイクレースの中でも、最も見応えのある競技の一つがモトクロスレースです。しかし、モトクロスレースを見たことがない方にとって「実際にどんな競技なんだろう?」と思う方も多いですよね。
そこで今回は、モトクロスの競技内容や歴史と魅力、大会の楽しみ方などについてご紹介します。
モトクロスレースとは?
モトクロスレースとはバイクレースの1つで、自然の丘や人工的に作られた起伏を含むオフロードコースをモトクロス専用のオートバイで走行し、速さを競うレースレースです。まずは、そんなモトクロスレースの具体的な競技内容と歴史についてご紹介します。
具体的な競技内容
モトクロスレースは、「横一線のグリットからスタートし、制限時間内に最も多く周回を重ね、最初にチェッカーを受けた選手が勝者」となります。競技時間は各クラスによって異なり、全日本モトクロス選手権におけるトップレベルの国際A級の場合、「30分+1周」です。つまり、トップの選手が既定の30分経過後にゴールラインを通過した時点からラスト1周が開始されます。その為、このラスト1周でトップが入れ替わることがあり、観戦する側もチェッカーが振られるまで気が抜けません。
モトクロスレースの歴史
モトクロスの発祥地はヨーロッパで、1950年代に競技が始まりました。未整備の大自然をオートバイが駆け巡る様子は瞬く間に世界各国に広がり、アメリカ、南米、オセアニア、そして日本へと普及していきました。
日本では1961年にMFJ(一般財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会)が設立され、1964年には第1回モトクロス日本グランプリが開催され、1967年からは全日本選手権としてシリーズ化されました。
モトクロスレースの魅力
モトクロスは誰でも楽しめるのが魅力です。モトクロスコースを走行するので免許が必要ありません。その為、こどもから大人まで幅広い年代の方々に親しまれています。
また、モトクロスはオンロードサーキットに比べてコースの走行料も安いのも魅力の一つです。施設によって異なりますが、一般的に1日¥3,000~¥5,000で走行することができます。装備品や洋品も比較的安く揃えることができるため、気軽に始められるモータースポーツと言えます。
モトクロスレースの大会と楽しみ方
最後にモトクロスレースの大会の特徴と楽しみ方についてご紹介します。
全日本モトクロス選手権とは
モトクロスレースの中でも国内最高峰のレースが全日本モトクロス選手権です。一財)日本モーターサイクルスポーツ協会が公認するレースで、4つのクラスがあります。メインは国際A級の「IA1」「IA2」があり、国際B級「IBオープン」、更に「レディースクラス」があります。
各クラスによってバイクの排気量も違うので、様々なマシンが登場するのも楽しみの一つでもあります。この全日本選手権は年間全8戦行われ、各クラス毎、獲得ポイントの最も多かったライダーがシリーズチャンピオンとなります。
モトクロスレースの楽しみ方
モトクロスの最大の見どころは軽々と跳ぶジャンプとアグレッシブなレース展開です。凄まじいエンジン音と共に30台のバイクが一斉にスタートする光景は圧巻です。また、モトクロスは観戦エリアが近いのも魅力の一つで、迫力のあるコーナリングやジャンプを目の前で観戦できます。ジャンプは大きなもので20~30m程もあり、中でも国際A級は空中のタイムロスを最小にするために、より低く、速く跳ぶ技術を見せてくれます。国際B級のジャンプと見比べるとその違いも楽しめます。
まとめ
今回はモトクロスレースの具体的な競技内容や歴史と魅力、大会の楽しみ方等についてご紹介しました。
モトクロスレースでは、ジャンプしたり急カーブしたりと激しいレースですが、未就学児から参加できるチャイルドクロスや女性専用のレディースクラスが設けられるほど、年齢性別を問わず親しまれているモータースポーツです。モトクロスにご興味のある方は、この機会にぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?
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